ベンガル湾で「破片」に技術的な懐疑論、マレーシア機不明
ただ、約6週間続く同便の捜索作業では残骸が一切発見されていないため、同社の主張を即時に一蹴(いっしゅう)出来る局面にもない。信頼性に乏しくても、「破片」の発見説が出た場合、一応調査せざるを得ない状況ともなっている。
CNNの航空専門記者は米航空宇宙局(NASA)の衛星画像能力の専門家への取材結果を踏まえ、ジオレゾナンス社の主張は支持されていないと断定。「専門家は同社の主張を裏付ける技術の存在は承知していない」と述べたとも付け加えた。
その上で同記者は、同社は注目を集めるのが目的ではないかと懸念しているともし、今回の「発見」に使った技術の全面的な開示を求めた。
また、米国のウッズホール海洋研究所の幹部は同社の主張について、仮に正しければ革命的な成果と説明。その上で、海洋探査などの部門に従事する大半の専門家らは知っているが、同社が今回使ったとする技術の存在を知る人物がいるという情報は得ていないとも付け加えた。