マレーシア首相に単独インタビュー、不明機の報告書発表へ
(CNN) インド洋南部に墜落したとされるマレーシア航空370便の捜索を巡り、マレーシアのナジブ首相は24日、CNNのアンカー、リチャード・クエストとの単独インタビューに応じた。乗客の親族らがマレーシア政府からの明確な説明がないことに怒りを募らせる中、首相は同機の失踪に関する予備的な調査報告書を来週公表することを明らかにした。
同報告書はすでに国連の専門機関、国際民間航空機関(ICAO)に送られているが、一般には公開されていない。
ICAOによると、マレーシアは同報告書の中で、航空業界は民間航空機を宇宙からリアルタイムで追跡するシステムの導入を検討する必要性を訴えている。リアルタイム追跡の導入は、2009年のエールフランス447便墜落事故の後にも検討された。
またナジブ首相は、370便の失踪から6週間以上が経過した今もマレーシア政府が同機の墜落と乗員、乗客239人の死亡の宣告に踏み切らない理由について、「いつかは(宣告)することになるだろうが、今は親族の気持ちを考慮する必要があると考えている。親族の中には確かな証拠が見つかるまで(宣告を)受け入れないと公言している人もいる」と述べた上で、「しかし、墜落以外は考えにくい」と付け加えた。