地下鉄脱線の死者20人に、刑事事件も視野に捜査 モスクワ
モスクワ(CNN) ロシアの首都モスクワの地下鉄で15日朝に起きた脱線事故による死者は、同日午後までに20人に上った。ロシアのイタル・タス通信がプチコフ・ロシア非常事態相の話として伝えた。
モスクワ市の保健当局は、19人の死亡が確認されたと発表している。
負傷者160人のうち120人以上が入院し、数十人が重体に陥っているという。
ソビャーニン市長は16日を服喪の日にすると宣言した。
同市の交通当局責任者はテロではないとの見方を示したが、当局は刑事事件の可能性も視野に入れて事故原因を調べている。
現場では15日午後までに生存者の救出が完了し、車両内に閉じ込められた遺体の収容作業が続いた。地下鉄は地中深くを走っているため、作業は難航した。
モスクワの地下鉄は市内の交通網の基幹をなし、1日当たりの利用客は約1100万人に上る。過去にテロの標的となったこともある。