エジプトの停戦提案 イスラエルが検討へ、ハマスは一蹴
ガザ市(CNN) イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、エジプトが停戦仲介に乗り出した。イスラエルは15日に閣議を開き、エジプトが示した停戦案を検討する。
停戦案は、各勢力にガザでの戦闘行為を停止し、高官レベルの交渉に入ることを求める内容。情勢が安定した時点で境界閉鎖を解除するよう呼び掛けている。
イスラエル当局の高官らは、同案が「非常に真剣に検討されている」と語った。
これに対してハマスの報道官はCNNとのインタビューで、エジプト案を「冗談」と一蹴(いっしゅう)。「われわれはエジプトから停戦案の文書を受け取っていない。これはメディア向けのジェスチャーにすぎないということだ」「かれらはパレスチナを追い詰め、イスラエルに手を貸そうとしているだけだ」と反発を示した。
一方でパレスチナ自治政府の交渉責任者、エレカット氏は「今後12~24時間のうちに停戦成立の可能性が見えてくるかもしれない」と期待感を示し、「一部のハマス指導者から、停戦の道は閉ざしていないと聞いている」と強調した。