ガザ情勢 死者1千人を超す、イスラエルが一時休戦を延長
ガザ(CNN) パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと衝突するイスラエルで26日深夜、国連の要請に応じて一時休戦を24時間延長することが閣議で承認された。ハマス側は検討中との立場を示している。
ガザ保健当局によれば、激しい空爆のため数日前から立ち入りが不可能となっていた地区で、新たに100人以上の遺体が発見された。イスラエルの軍事作戦が始まってからのガザの死者は約1050に達した。
イスラエルは26日午前8時から12時間の人道的休戦を発表し、これをいったん4時間延長していた。閣議では、ハマスからイスラエルへ通じるトンネルの破壊工事を続けることを条件に、27日午前0時以降、さらに24時間の休戦に応じることが決まった。イスラエル軍報道官によると、ハマスは数十カ所にトンネルを掘ってイスラエルに戦闘員を送り込んでいる。
イスラエルは27日に改めて閣議を開き、地上戦の続行について討議する。
ハマス側は4時間の延長に応じないと表明し、26日夜には攻撃を再開。イスラエル側に迫撃砲やロケット弾を撃ち込んだ。イスラエル軍は、深夜までに発射されたロケット弾4発のうち3発を迎撃したと発表した。
人道的休戦が成立した26日、ガザには医薬品が運び込まれ、住民らが街へ出て必需品を調達した。空爆後のがれきの山から犠牲者を捜す作業も実施された。
ガザ保健当局がCNNに語ったところによると、激しい空爆のため数日前から立ち入りが不可能となっていた地区で、新たに100人以上の遺体が発見された。すべての建物が破壊されていた区域もあった。今月8日にイスラエルの軍事作戦が始まってからのガザの死者は1050人近く、負傷者は約6000人に達した。
イスラエル側では、先週ガザで負傷した兵士2人が26日に死亡し、軍の死者は計42人となった。