ロシア、ウクライナ武装勢力により強力な兵器搬入か 米諜報
ワシントン(CNN) 米国防総省のウォーレン報道官は25日、ウクライナ危機に関連しロシアがより強力な兵器を親ロシア派勢力へ引き渡す準備をしていると述べた。最新の諜報(ちょうほう)に基づく分析となっている。
搬入の実施は差し迫っているとし、25日にも行われる可能性があると指摘。ただ、この輸送などにロシア軍が関与しているのかは不明としている。
その上で、同報道官はロシアが行っていることは全てにおいて明らかに事態の悪化につながっていると批判した。
ウクライナ東部諸州で同国軍と戦う親ロシア派武装勢力への武器供与については、米国務省のハーフ報道官も24日、ロシアはより強力な多連装ロケット弾発射装置や重火器類を供与する意図を見せていると指摘。
さらに、ロシアは自国領内からウクライナ軍の陣地へ砲撃を加えていることを示す証拠もあると主張した。米政府当局者はCNNの取材に、画像の分析の結果として、ウクライナ東部に近いロシア領内に据えられた兵器の近くの草地に焼け跡がみられ、砲撃の実施を示唆していると述べた。
米政府当局者によると、ロシア軍は、ウクライナ東部へ既に送り込んだものより破壊力などがある多連装ロケット弾発射装置を保持している。諜報によると、ロシアによる新たな兵器搬入の中には複数のこの装置が含まれる可能性がある。