イスラエルとハマス、12時間の停戦に合意
(CNN) パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相は25日、ケリー米国務長官に対し、イスラエルは26日に開始する12時間の停戦に合意すると伝えた。ケリー長官に同行している米当局者が25日に明らかにした。
またパレスチナ立法評議会のムスタファ・バルグーティ議員は、ハマスも12時間の停戦に応じる意向であることを明らかにした。バルグーティ氏は25日にCNNの番組に出演し、「無論、ハマスは停戦に応じる」と述べ、「ハマスだけでなく、すべてのパレスチナ人が応じる」と付け加えた。
またバルグーティ氏とパレスチナ側の和平交渉の責任者サエブ・エレカット氏はともに、ハマスは7日間の停戦案にも署名する用意があると述べた。
一方、イスラエル政府は25日の治安閣議で、1週間の人道的停戦案を拒否したが、ケリー長官は、最終的な停戦案はまだイスラエルに提示されていないと語った。
エジプトを訪問中の潘基文(パンギムン)国連事務総長も12時間の人道的停戦を求め、さらにその停戦が7日間に延長されることを希望した。事務総長は「両当事者は、今こそ(紛争解決に向け)行動すべき時だということを自覚すべきだ」と語った。
ケリー長官も「12時間の停戦が24時間に延長され、その間に両当事者が善意を持って解決策を模索してくれることを願っている」と述べた。ケリー氏は26日にフランスのパリに移動するが、現地で引き続き停戦合意に向け努力を続けるとしている。