少年から232本の「歯」を摘出 インド
(CNN) インドの17歳の少年が、良性の歯の腫瘍が原因で口の中に生えた200本以上の「歯」を除去する手術を受けた。
マハラシュトラ州ブルダナ地区出身のアシク・ガバイさんは21日、ムンバイのJJ病院で6時間に及ぶ除去手術を受けた。ガバイさんの口の中には、良性の歯の腫瘍である複雑性歯牙腫(しがしゅ)が原因で形成された232本の小さな歯のような組織があった。
この異常な歯は、ガバイさんの右下あご内部の骨の中に形成され、口の外からは見えなかった。手術を行った医師らは、「危険な」手術だったとし、ガバイさんのあごの骨が完治するまで3~4週間かかると述べた。
JJ病院の歯科の責任者を務めるスナンダ・ダイワレ医師によると、少数の異常な歯が生えることはよくあるが、これだけ多いのは非常にめずらしいという。
今回の手術で除去されたのは異常な組織のみで、正常な歯はそのまま残る。ガバイさんは同病院で順調に回復しているが、食事はココナツ水や牛乳などの流動食が与えられているという。
同病院の医師らは、これらの小歯はガバイさんが6歳ごろから形成され始めた可能性が高いとしているが、ガバイさんは1カ月前にあごが腫れ始めるまでこの異常な歯に気付かなかったという。