武装集団が刑務所を襲撃、12人死亡 ソマリア
(CNN) ソマリアの首都モガディシオで31日、重警備の刑務所が武装集団に襲われ、実行犯7人と警備員ら5人が死亡した。
目撃者がCNNに語ったところによると、武装集団は政府軍の制服を着て刑務所の正門に近付き、車に仕掛けた爆弾を起爆。その後発砲しながら建物に向かった。これに警備員らが反撃して銃撃戦となった。
同国の情報相は声明で、刑務所の警備員が犯行を阻止し、7人を殺害したと述べた。治安当局者がCNNに語ったところによると、一方で警備員3人と一般市民2人が死亡、15人が負傷した。
同国の国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織、シャバブがラジオを通して犯行声明を出した。
襲われたのは、大統領府の近くに位置する国家情報治安機関(NISA)の地下刑務所で、シャバブのメンバーら数百人が収監されている。シャバブの狙いは、死刑囚となった仲間を解放することだったとみられる。
情報相は「テロ集団はモガディシオの治安強化に抵抗している」「これらの攻撃を阻止することでわれわれの部隊はさらに強さを増し、また勇敢さを国民に証明することもできた」と述べた。
シャバブはイスラム原理主義国家の樹立を主張し、ソマリア国内や隣国ケニアでテロ攻撃を繰り返している。