停戦合意に基づく捕虜交換始まる ウクライナ情勢
ロシア国営ノーボスチ通信はドネツク人民共和国の首相を名乗るザハルチェンコ氏の話として、7日にはウクライナ政府に兵士28人を引き渡し、政府側がそれ以上の人数を親ロシア派に引き渡したと伝えた。同氏は「捕虜交換は毎日実施する」と述べたという。
ウクライナ政府と親ロシア派の停戦は6日に発効したが、その日のうちに双方が相手の停戦違反を非難するなど、継続が危ぶまれている。NSDCの報道官は、親ロシア派が政府軍の違反行為を誘うために兵士らを挑発していると主張した。
ロシア大統領府の発表によると、プーチン大統領とポロシェンコ大統領は8日も電話で会談し、平和的解決に向けた措置を協議した。両首脳は今後さらに話し合いを続ける見通しとされる。
欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は8日夜、ウクライナ情勢を巡るロシアへの追加制裁措置を正式に決定したと発表した。しかし、ただちに発動はせず、停戦合意の履行状況によっては全体または一部を見直す可能性があるとしている。