アジア各地で水害、死者250人
(CNN) 南アジアから中国にかけての広い地域が豪雨に見舞われ、7日までに少なくとも250人の死者が出た。負傷者や行方不明者も多数報告され、数百人が家を失った。
パキスタンでは北東部を中心に、最も人口の多いパンジャブ州の州都ラホールやラワルピンディ、カシミールの同国支配地域などで深刻な水害が発生。首相府によると住宅650棟が破壊された。
当局が6日に発表したところによると、数日間のうちに鉄砲水で110人が死亡、150人近くが負傷した。
インド側のジャム・カシミール州でも約60年ぶりとされる洪水が起きた。同州当局者は6日、州内2000カ所を超える村落に被害が及び、少なくとも97人が死亡したと述べた。数十カ所で橋が流され、何百キロにも及ぶ道路や電力、水道施設が破壊された。
被災地には州当局や軍の要員が出動し、6日までに約5000人を救出したが、住民らは対応の遅れに不満を示している。
また、中国の民生当局は7日朝、過去1週間の豪雨と洪水で43人が死亡、18人が行方不明になっていると発表した。被害総額は33億人民元(約560億円)以上と推定される。