ISIS、イラク首都近くの州で攻勢拡大 米国防長官が懸念
しかし、同省高官は先に、ISIS工作員が首都内や空港周辺に潜入しているとの懸念があるとも述べていた。
イラク軍に加勢する地元の武装組織の大佐によると、大規模なISIS部隊は現地時間の10日午前3時ごろ、同州のガルマへの攻撃を開始。戦闘は5時間に及んだが、ISISは原油が入ったコンテナやタイヤを炎上させ、支援出動のイラク軍機の視界を阻む作戦も行ったという。
米軍はアンバル州の戦闘に、攻撃型ヘリコプター「アパッチ」も投入し、イラク軍の支援に当たっている。イラクのISIS壊滅作戦で同ヘリの実戦出動は初めてとみられる。
国防総省は最近の報道発表文で、アンバル州で攻撃には他の航空機も参加したが、標的近くにイラク軍が展開し、低空飛行による精密な攻撃能力が必要だったためアパッチが動員されたと説明していた。ただ、米政府当局者によると、アパッチ2機が今週、撃墜される被害も出た。