金正恩氏、平壌の邸宅に滞在か 米は政変や重病否定
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の動静報道が過去1カ月以上、途絶えている問題で、韓国の韓民求(ハンミング)・国防相は11日までに、平壌市内に持つ邸宅の1つに妻や妹と一緒にいると信じ得る理由があると述べた。
この理由の詳細には触れなかった。同国防相は記者団に、滞在している邸宅の近くには北朝鮮の高官ら専用の病院があるとも指摘した。
一方、オバマ米政権の複数の高官は第1書記が権力を失ったり、体調を著しく損ねたりしたことを示す形跡はないとの見方を示した。高官は入手出来る関連情報は少ないとしながらも、今年の夏に足を引きずる姿が確認されたことなどから命に別条がない医学的な問題を抱えている可能性があると指摘。
「肥満、喫煙、過多な飲酒の問題を抱え、運動もほとんどしていない」とし、「体調が良好でいるはずがない」とも説明。ただ、健康や統治の面で深刻な問題に直面している兆候はないとも語った。
第1書記が10日に催された、金日成(キムイルソン)主席、金正日(キムジョンイル)総書記の遺体が安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿への訪問にも出席しなかったことについても、重要な意味は読み取れないと指摘。指導部の誰かが第1書記から権力を奪ったことを証拠付ける材料はないと主張した。
北朝鮮では金日成主席や金正日総書記が公の場から長期間姿を消した事例もあったが、結局その後に登場し、健在であることが誇示されていたとも述べた。