ボコ・ハラムが村襲撃 3人殺害、女性60人拉致 ナイジェリア
(CNN) ナイジェリア北東部で学校や村への襲撃を繰り返しているイスラム過激派「ボコ・ハラム」がキリスト教徒の村を襲い、3人を殺害、少なくとも60人の女性を拉致したことがわかった。地元住民が23日に明らかにした。
事件は18日に2つの村で発生。その前日には同国政府が隣国のチャドでボコ・ハラムと停戦合意に署名したと発表していた。
CNNの取材に対しある住民は、村を襲ったボコ・ハラムの構成員たちは重武装していたと語った。若い女性や少女らを連れ去る代わりに9ドル程度の金銭とコラノキの実を置いていったことから、性奴隷として連れ去られた可能性もある。
ナイジェリア政府は停戦に伴い、4月に拉致された女子生徒たちの解放も間近だとの見方を示していたが、新たな拉致事件の発生によりその実現を疑問視する声が浮上。停戦合意の発表はジョナサン大統領の選挙対策の可能性があると指摘する専門家もいる。
ボコ・ハラム側は政府との停戦協議について沈黙を守っている。