ボコ・ハラム、女子生徒拉致のチボク含む3つの町を制圧
ナイジェリア・カノ(CNN) イスラム過激派「ボコ・ハラム」の武装集団が13日、ナイジェリア北東部のチボクを含む、少なくとも3つの町を制圧した。地元住民と政治家が14日に明らかにした。チボクでは今年4月、200人以上の女子生徒がボコ・ハラムに誘拐される事件が起きている。
チボクに住むキリスト教聖職者のイノック・マーク氏は「ボコ・ハラムがチボクを制圧し、われわれは避難した」と述べ、さらに「チボクは今、ボコ・ハラムの支配下にある。兵士も自警団もボコ・ハラムに制圧された」と付け加えた。4月にボコ・ハラムに拉致された女子生徒の中に、マーク牧師の娘とめいも含まれている。
またボコ・ハラムは、アダマワ州の州都ヨラから100キロに位置するホングとゴムビも襲撃した。ボコ・ハラムは2週間前、カメルーンとの国境近くに位置し、アダマワ州の商業の中心地であるムビも制圧したが、地元のハンターや自警団に敗れ、町を追われた。
ゴムビの住民は「ボコ・ハラムの戦闘員らが町の至る所で、発砲しながら通りを巡回している」とし、「彼らは警察を制圧した後、警察署、地方政府の事務局、市場に火を放ち、全焼させた」と付け加えた。
また別の住民は、住民たちはボコ・ハラムから逃れるために屋内や茂みに逃げ込んだとし、「われわれは屋内に避難している。聞こえてくるのは銃声や爆発音だけだ」と語った。
チボクでも、町の治安を守っていた自警団がすぐにボコ・ハラムの武装集団に制圧された。ある住民は、暴力から逃れるため大半の住民が町から逃げ出し、今チボクは「ゴーストタウン」のようだと語った。