フランシスコ法王がイブのミサ、1万1000人集まる
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は24日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で就任後2度目となるクリスマスイブのミサを執り行った。
ミサには8000人が参列したほか、中継が行われたサンピエトロ広場の大型スクリーン前には3000人の信者が集まった。ミサを記録するため、聖堂内には3Dカメラが設置され、外では無人機が飛ばされた。
ローマ法王庁(バチカン)によれば、法王はモーツァルトのハ短調ミサ曲をリクエスト。ピッツバーグ交響楽団のマンフレッド・ホーネック音楽監督の指揮でローマの聖チェチリア音楽院の楽団が演奏し、イスラエル出身のソプラノ歌手チェン・ライスさんが歌った。
説教のなかで法王は、憎しみや抑圧、暴力や戦争の時代にあっても神はそばにおられ、待っていてくださると説いた。
法王は「歴史を通して、暗闇を追い払う光は神が父であり、その忍耐強い忠誠は暗闇や腐敗よりも強いことをわれわれに示してきた」と述べた。
これに先立ち法王は22日、枢機卿らに向けたクリスマスのあいさつで、バチカンが「自分たちが永遠だと考える病」や虚栄心などさまざまな「病気」にかかっていると強く批判した。
法王は「こうした病気や誘惑は、キリスト教徒1人1人、そしてバチカンの1人1人にとって当然ながら危険なものだ。自分で治していかなくてはならない」と述べた。