仏ナントの車暴走、負傷者1人が死亡 当局が警戒強化へ

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(CNN) フランスで22日夜、西部ナントのクリスマス市にワゴン車が突っ込んだ現場で負傷した買い物客らのうち、1人が死亡したことが分かった。同国のバルス首相は、商店街や観光地に配置されるパトロールの兵士を最大300人増員する方針を示している。

ナントの検察が23日に発表したところによると、死亡したのは25歳の男性。このほか買い物客ら5人と、ワゴン車を運転していた男が入院している。

男は自身の体を刃物で2回刺したものの、一命をとりとめたとみられる。当局は殺人および殺人未遂事件として捜査を始めた。

フランスではこれより前、20日と21日に別々の場所で、アラビア語で「アラーは偉大なり」と叫ぶ男による襲撃事件などが起きていた。

バルス首相は23日、同国が「テロの脅威」にさらされていると述べ、商店街や観光地に配置されるパトロールの兵士を約780人からさらに200~300人増員すると発表した。

欧州当局者らによると、テロリストが最近シリアやイラクを逃げ場とするようになり、欧州連合(EU)諸国は米同時多発テロ以降で最大とされるテロの脅威に直面している。特にフランスでは、都市近郊の貧しい移民らの間で過激派への支持が根強く、テロの危険性が一層高まっているという。

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