エボラワクチンの臨床試験、アフリカで間もなく開始

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エボラウイルス=CDC提供

エボラウイルス=CDC提供

(CNN) 世界保健機構(WHO)は9日、有望なエボラ出血熱ワクチン2種の健常者を対象とした臨床試験が間もなくアフリカで開始されると発表した。

WHOのエボラ出血熱ワクチン研究の責任者、マリーポール・キーニー氏は9日の記者会見で、現在研究されているワクチンの初期試験で、2つのワクチンに有望な結果が出たことを明らかにした。このうち1つは、米医薬品大手メルクとニューリンクが開発したワクチンで、もう1つは英製薬大手グラクソスミスクラインのワクチンだ。

この2種には、より広範な集団を対象とする試験を実施しても悪影響がないとされる「許容できる安全性プロフィル」があるという。

アフリカでの臨床試験は間もなく開始される予定で、最初の治験者には医療従事者も含まれる。

メルクとニューリンクが開発したワクチンの試験は昨年12月、一部の治験者が「一時的かつ軽度な」関節痛を訴えたため中断された。しかし、この副作用を調査した結果、同ワクチンの開発を中止するほどの大きな問題ではないと結論付けられた。もう1つのワクチンでは同様の副作用は確認されなかった。

エボラ流行は一時のピーク時よりも鎮静化しつつあるが、依然としてエボラ感染による死者は増えている。WHOの最近の報告によると、これまでにエボラ流行の被害が最も大きなギニア・リベリア・シエラレオネの3国でで1万9340件の感染が確認され、7518人が死亡している。

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