アフガンでISISが台頭、タリバーン弱体化につけこむ
グループは夜になると近くの村へ入り、住民らの勧誘を試みる。タリバーンとの間では現在、連携か対立かをめぐって交渉中だと、同メンバーは話す。ISISのアフガンでの活動を指揮していた幹部が2月に無人機攻撃で殺害されたため、近く新たな指導者が任命される見通しだという。
アフガンではすでに、ISISの手口を思わせるバス襲撃事件が続発している。2月には南部ザブール州で、イスラム教シーア派少数民族の30人がバスから連れ去られた。3月には中部ワルダク州でバス3台が襲われ、女性や子どもを含む民間人13人が死亡。タリバーンは犯行への関与を強く否定した。
CNNが地方当局者らに取材したところによると、ザブール州や西部ファラー州の一部では最近、黒装束のアラブ系武装グループが目撃されている。ワルダク州や東部ガズニ州では、タリバーンの元メンバーらがシンボルの白い旗を黒に変え、ISISに転向したとの情報がある。東部ナンガルハル州では、地元のタリバーン元司令官がISISの代表者を名乗っているという。