マララさん銃撃事件で10人に終身刑
パキスタン北西部ペシャワル(CNN) ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイさんが2012年にパキスタンで銃撃された事件で、同国の裁判所は10人の被告に終身刑の判決を下した。30日に判事が明らかにした。
25年後には仮釈放の可能性もあるという。
昨年9月、軍は10人を北西部カイバル・パクトゥンクワ州スワート地区で逮捕したと発表していた。
事件は当時15歳のマララさんがスクールバスで帰宅途中に起きた。女子教育の権利を訴えるマララさんの活動は、反政府武装勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)から敵視されていた。
パキスタン当局者によれば、事件に関与した人々はTTPと関係があり、TTPのファズルラ指導者から襲撃命令を受けていた。
実際、TTPは銃撃事件への関与を認め、マララさんのことを不信心者の象徴などと主張していた。
10人のなかに銃撃の実行犯が含まれているかどうかは明らかになっていない。