金第1書記の実権、「自壊」か 高官の粛清続く北朝鮮

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金第1書記の統治能力が疑問視されているのではとの見方も

金第1書記の統治能力が疑問視されているのではとの見方も

ワシントン(CNN) 高官らの処刑や粛清情報が相次ぐ北朝鮮情勢に触れ、米ニューメキシコ州のビル・リチャードソン元知事は17日までに、最高指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記の統治能力が疑問の対象になっており、体制が不安定化する要因になっているとの見方を示した。

特に人民軍内で看過出来ない反対勢力が生まれていると分析した。元知事は国際交渉の調停役などとして北朝鮮を多数回訪れた経験がある。

リチャードソン氏は、第1書記自身が指導力の在り方が何度も問われる立場へ自らを追い込んでいるとし、「最終的に実権を奪うことも有り得る内部の反対勢力を作り出している」との個人的な意見を表明した。

韓国の情報機関は最近、第1書記が今年これまで高官15人の処刑を指示したとの情報を明らかにしていた。また、先週には国防相に当たる人民武力相の処刑を命じた可能性にも言及していた。

米シンクタンク「戦略国際問題研究所」の北朝鮮問題専門家であるビクター・チャ氏は金第1書記は明らかに高官らの処刑を続けているがゆえに問題を抱えていると指摘。第1書記が実権を継承してから4年経過したが、4年もたてばもはや権力移行期とは呼べないと主張。「何らかの深刻な誤りが起きていることを意味する」と推測した。

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