性暴力被害の女性 42年間昏睡の末に死亡 印

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性暴力にみるインド社会の闇

(CNN) インド西部ムンバイの病院で、性暴力を受けた後42年間にわたって昏睡(こんすい)状態となっていた女性が18日に死亡した。

病院責任者によると、昏睡状態にあったアルナ・シャンバウグさん(67)は先週から肺炎を患い、現地時間18日の午前8時30分に心停止により死亡した。

ムンバイのジャーナリスト、ピンキ・ビラニ氏が2000年に出版した著書によると、シャンバウグさんはこの病院の看護師として働いていた1973年、院内の清掃作業員から性的暴行を受け、鎖で首を絞められて昏睡状態に陥った。

ビラニ氏は11年3月、裁判所にシャンバウグさんの安楽死を求めたが、申し立ては却下された。これをきっかけにインドの最高裁判所は同年、延命治療を停止する「受動的安楽死」を条件付きで認める判断を下した。CNNの取材に対しビラニ氏は「シャンバウグさんの事件によって安楽死が承認されたにもかかわらず、結局彼女自身にその措置が施されることはなかった。ひどい皮肉だ」と語った。

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