「世界の暴力と抑圧の終結を」 ローマ法王、復活祭で祈り
(CNN) ローマ法王フランシスコは5日、バチカンのサンピエトロ大聖堂でイースター(復活祭)のミサを行い、世界各地で続く暴力と抑圧の終結へ祈りをささげた。
フランシスコ法王は特に、イラクとシリアの流血を終わらせるよう訴え、「とてつもない人道的悲劇の展開、そして膨大な数の難民の現状を目の当たりにしながら、国際社会が傍観していてはならない」と指摘。必要とする人たちに人道援助を届けるよう促した。
さらにイスラエルとパレスチナの和平交渉再開を願い、イランの核開発を巡る協議のほか、リビア、イエメン、ナイジェリア、南スーダンに言及。ケニアの大学が襲撃された事件にも触れ、ウクライナの平和を祈った。
経済的抑圧にも目を向け、「個人や集団による犯罪のために隷属させられている多くの男女に平和と自由を」と呼びかけて麻薬組織や腐敗した当局者、武器商人からの解放を願い、貧困や病気で苦しむ人たちへの励ましの言葉でミサを締めくくった。