イラン核協議、7日まで期限延長
(CNN) イランの核問題をめぐり、国連安全保障理事会常任理事国(米英仏中ロ)とドイツ、欧州連合(EU)がウィーンで開いている同国との協議は、期限が7月7日まで延長されることになった。米国務省の報道官が6月30日に語った。
イランは当初、交渉の期限を30日に設定していた。同報道官によると、関係国は問題の長期的解決に向け、さらに時間が必要だと判断した。
イランのザリフ外相はいったん帰国した後、本国からの指示を受けたうえでウィーンへ戻り、30日午前も1時間以上にわたってケリー米国務長官と会談。終了後に「私は最終合意を得るためにここにいる。合意は可能だと考えている」と述べた。
米ホワイトハウスは、9日までに合意を米議会へ送りたい考え。この期限を過ぎると、議会の承認を得るための審査期間が30日間から60日間に延長される。議論が長引いた結果、世論や採決が反対に傾くことが懸念されるからだ。
米野党・共和党は合意案について、イランの核開発計画に対するチェックが甘く、米国の同盟国であるイスラエルの安全を脅かす恐れがあると批判している。
ただ、共和党がたとえ否決に持ち込んでも、さらに大統領の拒否権を覆すだけの支持を固めるのは容易ではないとみられている。