エジプト軍、ISIS戦闘員100人を殺害 検問所襲撃で
カイロ(CNN) エジプト東部シナイ半島で1日、エジプト軍の検問所5カ所がほぼ同時に襲撃を受け、兵士や警官17人が死亡し、30人がけがをした。イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の犯行とみられる。
ISISは短文投稿サイトのツイッターで犯行声明を出した。
エジプト軍の報道官は同日夜、国営メディアに対してシナイ半島北部情勢は軍が「100%掌握」していると述べた。エジプト軍はフェイスブックの公式ページで、今回の衝突でテロリスト側の死者が100人に上ったと明らかにした。
エジプト軍の報道官によれば、エジプト軍部隊はISISを追撃しており、戦闘は終わっていない。
ISISやISIS系の武装組織の活動は最近、イラクとシリア以外の国々にも拡大している。
チュニジアで26日に発生し38人が死亡した観光ホテル襲撃事件や、クウェートのモスク(イスラム教礼拝所)で起き少なくとも27人が死亡した自爆テロ事件についても、ISISと関係のある過激派が起こしたと見られている。
また、ISISは1日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの幹部たちへの攻撃を予告するビデオを公開した。この中でISISの戦闘員はハマス幹部らを「背教者」と呼び、ガザの住民に対し、ハマスに逆らうよう呼びかけた。