シナイ半島からイスラエルにロケット弾攻撃、昨夏以降で初
エルサレム(CNN) イスラエルの警察は4日までに、エジプト北東部シナイ半島からロケット弾2発が発射され、イスラエル南部に着弾したと発表した。同半島からイスラエル領内を狙ったロケット弾攻撃は昨年夏以降で初めて。
今回の攻撃は3日午後に発生。地方議会の建物に当たったが損傷はなく、負傷者も出なかったとしている。
シナイ半島北部では1日、エジプト軍の検問所などが襲撃される事件が発生、兵士17人が死亡、30人が負傷した。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認めた。イスラエルはこの攻撃を受け、エジプト国境沿いの道路を封鎖した。
一方、イスラエル国防軍によると、パレスチナ自治区ガザから発射され、イスラエル南部などに着弾したロケット弾攻撃は過去1カ月間で3度あった。イスラエル領内に到達しなかったり、ガザ内に着弾した攻撃もあった。
これらの攻撃で人的、物的な被害は出ていない。ただ、イスラエル軍は報復攻撃としてガザ内のテロリスト施設とする標的に空爆などを加えた。
これらの攻撃の一部についてはISISに忠誠を誓ったとされるイスラム厳格派の「オマール旅団」が関与を認めた。