ドローンと旅客機のニアミス急増、英当局が警告
ロンドン(CNN) 英ロンドンのヒースロー空港に向け着陸態勢に入っていたエアバスA320型旅客機。滑走路まで約8キロ、高度約500メートルに達した時点で突然、小型の黒い物体が翼の上を飛んでいるのを操縦士が発見した。同機からの距離はわずか6~15メートルだった。
操縦士は管制塔に報告したが、レーダーには何も映っていなかった。一帯の航空機にも情報が伝えられたものの、物体が再び目撃されることはなく、エアバス機は無事に着陸した。
ニアミス事故調査当局によると、操縦士はこの物体について、長方形をしたプロペラ式のドローンのようだったと報告している。正体は確認できなかったが、英航空安全当局ではドローンだったとの見方を強めている。操っていた人物は特定できなかった。
3月15日に起きたこのニアミスは、衝突につながりかねなかったとして危険度の最も高い重大インシデントに分類された。