ドローンと旅客機のニアミス急増、英当局が警告
相次ぐニアミス事故を受けて英航空安全当局は22日、ドローンの操縦者に対して空の安全のための法規制を守るよう促し、従わない場合は訴追されると警告。声明の中で「ドローン利用者が進出しようとしている空は、世界の中でも特に交通量が多い場所だという認識が必要だ。旅客機や軍のジェット機、ヘリコプター、グライダー、軽量機、そしてドローンなどあらゆる航空機が集まって複雑なシステムが形成されている」と指摘した。
ドローン人気が急上昇する中で、操縦者は他の航空機などに配慮しなければならないと同局は強調。ドローンは目視できる範囲内で飛ばすよう促している。エアバスA320に対するニアミスも、ドローンの操縦者がそうした配慮をしていれば発生しなかったかもしれない。
地上でこのドローンを操縦していた人物は、目視ではなく、機体に取り付けたカメラからのライブ映像を頼りに操っていたと見られる。当局によれば、ビデオ映像のみで操るドローンの存在は大きな問題になりつつあるという。
ドローンが絡むニアミスは最近になって目に見えて増えている。高度1500フィート(約457メートル)以上でのニアミスも日常的になっているが、この高度でドローンを飛ばすことは規定違反に当たると当局は警告している。