脱獄した麻薬王、息子が居場所をツイートか メキシコ
(CNN) メキシコの刑務所から7月に脱獄して以来行方が分からなくなっている同国最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」の幹部ホアキン・グスマン受刑者の息子が、同受刑者と一緒に写ったことを示唆する画像をツイッターに投稿したことが7日までに分かった。
メキシコ司法長官の広報担当はCNNの取材に対し、投稿画像について認識していると説明した。
グスマン受刑者の息子、アルフレド・グスマン氏(29)のものとみられるアカウントから投稿された画像は、アルフレド氏の両脇に男性2人が座っているというもの。両脇の男性は顔の一部などに顔文字のアイコンがかぶされて誰だかはっきりとはわからない。しかし、アルフレド氏の右側の男性の口元にはひげがあり、これがグスマン受刑者のトレードマークであるひげとよく似ている。
投稿画像には「ここにいられて満足、誰と一緒にいるかわかっているでしょう」との文章が添えられている。
米麻薬取締局(DEA)で30年以上の勤務経験のあるフィル・ジョーダン氏は、アルフレド氏がグスマン受刑者に関する機密情報を持っているという話は聞いたことがないと指摘。「当局の追っ手をまくための陽動の可能性がある」との見方を示した。
ツイートが行われた場所は「コスタリカ」となっている。このタグがたまたま付けられたのか、捜査当局を混乱させるために付けられたのかは不明。
また、コスタリカが、国名なのか、メキシコにある町の名前なのかも不明だ。グスマン受刑者の出身地であり、組織の名前にもなったシナロア州には、コスタリカという名前の小さな町がある。
Agustooo aqui ya saben con quien apatoroo pic.twitter.com/Fvlk2pHia9
— Alfredo Guzmán (@AlfreditoGuzma) 2015, 8月 31