ロシア軍のシリア空爆で民間人数十人死亡か ロシアは否定
HRWによれば、地元住民らは「シリア軍機の音とは違ったほか、飛行高度もずっと高かった」との理由から、ロシア軍機による空爆だったと主張している。
また、シリアの親政府系ラジオ局は当日、これらの村や町の名を挙げ、「ロシアとシリアが共同で」反体制派の拠点を空爆したと伝えたという。
ロシアは先月以降、友好関係にあるアサド・シリア政権の支援を目的に、同国で空爆を実施してきた。在米の「シリア・アメリカ医療協会(SAMS)」はロシア軍機が病院への空爆を繰り返していると非難するが、ロシア側は民間人を標的にすることはないと主張している。
HRWはホムスでの空爆について「無差別な過度の攻撃は戦争法への重大な違反だ」と批判し、ロシアに調査を求めた。
ロシアの外務省はこれに対し、HRWの報告はロシア軍が当時、ホムス周辺にいたとの証拠を全く示していないと反論している。