台湾総統選、蔡氏の得票率56% 中国は独立運動を警戒
台北(CNN) 16日投開票の台湾総統選は、独立志向の野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席が得票率56.1%で圧勝した。中国はこの結果に警戒感を示している。
蔡氏が同日夜に勝利を宣言したのに続き、台湾の中央通信が開票結果を伝えた。
さらに同時に実施された立法院選で、民進党が定数113のうち68議席を獲得し、過半数を大きく上回ったことも明らかになった。与党・国民党は35議席と、初めて半数以下にとどまった。
この結果について、中国の国営新華社通信は「民進党政権の復活が中台関係に深刻な課題を突きつけることは間違いない」とする論評を掲載。また国務院台湾事務弁公室の談話として、「台湾の独立を図るいかなる分離運動にも断固として反対する」と伝えた。