「処女が条件」の奨学金に賛否両論 南アフリカ

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ウトゥケラのドゥドゥ・マジブコ市長

ウトゥケラのドゥドゥ・マジブコ市長

男女差別の問題に取り組む団体のメンバーは「女性の能力ではなく、処女であることが援助の条件という固定観念を広めてしまう」と懸念を示す。

野党は国の人権委員会に人権侵害を申し立て、一部の活動家らはこの制度が憲法違反だと主張している。

これに対してウトゥケラの女性市長、ドゥドゥ・マジブコ氏は「批判する人たちはだれも解決策を示そうとしない」と反論する。自身が高校生の時に妊娠した経験を持ち、少女たちには同じ苦労をさせたくないとの思いが強い。

十代の妊娠を防ぐ対策はこれまでいくつも試みてきたが、どれもうまくいかなかったという。

2012年に実施された最新の調査によると、同州は十代の母親による出産の割合が南ア国内で最も高い。この年に15~19歳の少女が出産した子どもは2万6000人を超え、14歳以下の出産例もあった。

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