北朝鮮、米国に平和協定交渉を提案していた

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オバマ政権は核開発問題を議題に含めることを要求したが、北朝鮮が拒否した

オバマ政権は核開発問題を議題に含めることを要求したが、北朝鮮が拒否した

しかし北朝鮮側は、新たな条件にも応じることはできないとして、核開発の中止に関する協議の再開を拒絶。一方で、朝鮮戦争の終結に向けた平和条約の締結を提案してきた。米高官によると、その後数週間以内に北朝鮮の国連使節団を通して、再び同様の提案があったという。

朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮外務省は10月17日の声明で、非核化のみを対象とした協議の試みは失敗に終わったと述べた上で、「平和条約が緊張を緩和し、核開発競争の最終的な停止を可能とする」との姿勢を示していた。

だが、その後今年1月に実施された北朝鮮の核実験で米朝間の決裂が決定的となった。北朝鮮が「水爆実験の成功」を発表したのに対し、米当局者らの間では「水爆の部品が含まれていた程度」との声が強い。真偽はどうあれ挑発行為との見方に変わりなく、米政府は先週、北朝鮮の核開発計画や人権侵害にかかわった個人、企業の資産凍結などを柱とする制裁強化を発表した。

米ヘリテージ財団のブルース・キリングナー上級研究員は、北朝鮮はこれまでも米国に対し、平和協定の交渉を定期的に求めてきたと指摘する。しかし同氏によれば、平和協定の前提として、北朝鮮はまず韓国に脅威を及ぼす通常戦力を削減する必要がある。また、大規模演習の事前通告などをはじめとした信頼醸成措置も求められる。

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