イランがミサイル実験、米国は安保理決議違反の可能性に言及
(CNN) イランの革命防衛隊が8日、弾道ミサイル発射実験を実施した。同国の「抑止力」を示すための演習だったとしているが、米国は国連安全保障理事会決議に違反する可能性もあるとの見方を示した。
国営ニュースによると、革命防衛隊は今回のミサイル実験について、「あらゆる脅威に対抗できる態勢」を示す目的で実施したとしている。
一方、米国務省のトナー報道官は、安保理決議違反に当たる可能性が濃厚だと述べ、確認された場合は安保理に諮る意向を示した。この問題について本格的な検証を求め、適切な対応を促すとしている。
オバマ政権高官は、イランが発射したミサイルについて、同国のニュースが報じたような長距離ミサイルではなく、「中距離ミサイル」として言及。安保理が行動を起こし、ミサイル発射を非難する可能性もあると付け加えた。米国が単独で行動する可能性もある。
ただ、今回の事態がイランの核開発計画に関する国際社会との合意に重大な影響を及ぼすことはなさそうだ。