リビアのISIS戦闘員が倍増、最多6千人に 米アフリカ軍
ワシントン(CNN) 米軍のアフリカ軍のデービッド・ロドリゲス司令官(陸軍大将)は9日までに、内戦状態にある北アフリカのリビアで活動する過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員の規模は4000~6000人に達するとの推定数字を明らかにした。
米情報機関当局の数字を引用したもので、昨年比でほぼ倍増したとしている。
リビアは2011年のカダフィ長期独裁政権の崩壊後、イスラム勢力、世俗派、部族などが入り交じる権力争奪の戦いを続いている。ISISもこの混乱に乗じて勢力を伸張させている。
同司令官は記者団に、リビアには他の北アフリカ諸国などから様々な外国人戦闘員が多数流入していると指摘。これらの戦闘員はイラクやシリアへも転戦しているとした。リビアには既にISISへ忠誠を誓う戦闘員もいると述べた。
リビアでは首都トリポリと東部に拠点を置く勢力が自らの政権樹立を宣言。国連や欧米諸国は昨年12月、両勢力による統一政権樹立の合意を仲介し、ISIS掃討の共同戦線の構築を図っている。