カナダ山火事、沈静化の兆し 9万人が被災
フォートマクマレーの住民の多くは北部にある石油関連施設に避難していたが、石油会社が従業員を避難させ始めたことから、住民は避難場所の移動を強いられている。ノトリー首相によれば、避難する際の交通事故で2人が死亡した。今回の火災に関連して死者が出たのは初めて。
消防は、フォートマクマレーの北部にある石油施設への延焼は食い止めたと説明している。周辺に樹木が少なかったことなどが幸いしたという。
火災は隣のサスカチワン州との州境から30~40キロの地点にまで燃え広がり、両州が緊密に連携しながら対応に当たっているという。
ノトリー首相は大きな被害が出たフォートマクマレーを9日に視察する予定。公共サービスの復旧に向けて作業員も現地入りしたが、住民が戻れるまでにはまだかなりの時間がかかる見通し。