北朝鮮、ムスダン発射を試み失敗か 韓国軍発表
(CNN) 韓国軍によると、北朝鮮は31日、ミサイルの発射を試みたものの失敗に終わったとみられる。
韓国軍合同参謀本部の発表によると、同日午前5時20分ごろ、北朝鮮東部の元山(ウォンサン)からミサイル1発が発射された。
地元メディアは、中距離弾道ミサイルの「ムスダン」だったとの見方を示した。北朝鮮はこれまでに3回、ムスダンの発射を試みて失敗している。
北朝鮮は国際社会からの声を無視して兵器開発を進め、ミサイル実験を繰り返してきた。この数カ月間には国連安全保障理事会の決議に反する水爆実験の実施や人工衛星打ち上げを発表し、朝鮮半島の緊張が特に高まっている。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は今月、緊張緩和へ向けた南北軍事会談の開催を提案した。しかし韓国側は北朝鮮が核開発を続けていることを指摘し、誠意がみられないとしてこれを拒否した。
米国のオバマ大統領は26日、主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の場で、北朝鮮は「大きな懸念」だと述べ、「現時点で米国内の標的を撃つことはできないが、彼らは実験のたびに、たとえ失敗したとしても何かを学んでいる」「北朝鮮は、特に金正恩氏は明らかに、自身の正統性が核開発と連動していると信じ込んでいるようだ」と語っていた。