集団強姦事件で2人逮捕、4人を手配 ブラジル
リオデジャネイロ(CNN) ブラジル警察は31日、十代の少女に対する集団強姦(ごうかん)の疑いで男2人を逮捕し、さらに4人の行方を追っていると発表した。
政府系のアジェンシア・ブラジル通信によると、逮捕された2人のうち、22歳の男は自ら警察に出頭した。もう1人は20歳の地元サッカー選手だという。
テメル大統領代行は31日、国内各地の治安責任者を集めた緊急会議で「女性にかかわる暴力犯罪が特に増えている。これらを完全になくすことはできなくても、せめて減らすために力を合わせる必要がある」と述べ、女性への暴力に立ち向かう特別チームの創設を発表した。
今回の事件は暴力が多発する同国にも特に大きな衝撃を与え、ソーシャルメディア上や各地のデモで抗議の声が上がった。
事件発覚のきっかけは、ツイッターに先週投稿された38秒間の動画だった。裸で意識を失った少女の姿とともに、この少女と「30人以上がセックスをした」と話す男の声が収録されていた。
警察の捜査責任者は31日の記者会見で「16歳の少女が強姦の被害者となったことは確かだ。強姦に何人がかかわったのかを解明する必要がある」と述べた。
被害者の少女は先週末、CNN系列局とのインタビューで事件を振り返り、「眠りから覚めると全く違う場所にいた。男が私の下に1人、上に1人、そして2人が私の手を押さえつけていた。たくさんの人が私のことを笑っていた。私は薬物でもうろうとしていた。銃を持った何人もの人たち、男たちが笑ったり話したりしていた」と語った。