ソマリア首都でまたホテル襲撃 死者15人、負傷25人
モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオで25日、ホテルが武装集団に襲われ、警察によると少なくとも15人が死亡、25人が負傷した。
国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」が傘下のラジオ局を通して犯行声明を出した。
警察責任者が語ったところによると、最初にホテルの入り口で爆発物を積んだ車が爆発した。続いて建物の中でも複数の実行犯が自爆し、武装した一団が内部に乱入。出動した警察との銃撃戦が数時間続いた。
死傷者の大半は現場を通りかかったり、近くにある店舗やガソリンスタンドを訪れたりしていた民間人だったとされる。このホテルは政府当局者や議員、治安要員らがよく訪れることで知られていた。
ツイッターに投稿された動画には、銃声の中で救急車がサイレンを鳴らし、現場から遠ざかる場面が映っている。
モガディシオでは今月1日にも、政治家や欧米人がよく利用するホテルがシャバブとみられる集団に襲撃され、議員2人を含む少なくとも13人が死亡していた。昨年は別のホテルで同様の犯行があり、15人の死者が出た。
シャバブはイスラム原理主義国家の樹立を主張し、ソマリア各地でテロを繰り返している。これまでに国際支援スタッフや報道関係者、民間指導者、アフリカ連合(AU)軍要員らが殺害された。