英EU離脱派リーダー、欧州議会で放言 対立浮き彫りに
この日は、残留を主張してきたキャメロン英首相も離脱問題でブリュッセルに出向いた。
離脱の手続きは、英政府がEU基本条約(リスボン条約)第50条を発動した時点で始まることになっている。キャメロン首相は、まず事前交渉でEUとの今後の関係を探ったうえで正式な手続きに入りたいとの意向だが、EU側は事前交渉に応じない立場を示し、対立が深まっている。
ドイツのメルケル首相は「良いところ取り」の離脱は認めないと述べ、「この家族から抜けたいというのなら、義務を全て放棄して特権だけを握り続けることはできない」と指摘した。
イタリアのレンツィ首相もCNNの番組で、英国はEU内の移動の自由を拒否して単一市場にとどまることはできないとして、「共同体の良いところだけ取り、悪いところを捨てて所属するのは不可能だ」と強調した。