トランプ氏の言動に「吐き気」 オランド仏大統領が不快感
(CNN) フランスのオランド大統領は4日までに、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏について、行きすぎた言動が不快だと批判した。
オランド大統領はパリで報道陣に対し、「トランプ氏の行きすぎは私たちに吐き気を催させる。たとえ米国における言動であっても、兵士のことや兵士の思い出を悪く言うとなればなおさらだ」と、述べた。
オランド大統領は、イラクで戦死したイスラム教徒の米軍兵士の両親をトランプ氏が批判したことについて、「腹立たしく屈辱的」だと非難した。
この問題についてはオバマ米大統領も「トランプ氏は大統領職を務めるには不適格」と述べている。
またオランド大統領は、米大統領選挙の国際的な重要性に触れ、もしトランプ氏が勝利すれば相応の「影響があるはずだ。米国の大統領選挙は世界的な選挙でもあるからだ」と述べた。
オランド大統領は「私たちの目の前で高まりつつある権威主義の誘惑を考えると、民主主義もまた重要な論点だ」とし、この点については米国も無縁ではないと指摘した。
オランド大統領は先週にも、トランプ氏がフランス国内で相次いだテロ事件を受けて「フランスはもはやフランスではない」と述べたことに怒りを込めて反論している。米紙ニューヨーク・タイムズによれば、オランド大統領は「フランスはこれからもずっとフランスであり続ける」と述べたという。