シリア軍機、米軍部隊拠点近くを空爆 両軍戦闘機の遭遇も
米軍特殊部隊は過去数カ月間、シリア北部で共闘する「シリア民主軍(SDF)」の訓練や助言に当たっている。SDFはクルド人武装組織やアラブ人で組織する。
米国防総省のデービス報道官によると、18日の空爆では地上にいた米軍主導の有志連合軍が通常の無線通信でシリア軍戦闘機との交信を試みたが、応答はなかった。この後、米軍要員が以前に設けられた通信手段を使ってロシア軍と接触し、空爆の戦闘機の所属国などの確認を行った。ロシア側は自国は関与していないことを明言したという。
シリア空軍のSu24戦闘機2機による空爆の標的は、4カ所にあるクルド人武装組織の拠点だった。この空爆を受け米軍は複数の戦闘機を発進させたが、現場空域に到着した際にはシリア軍機は既に離脱していたという。
デービス報道官は、シリア北部で米軍部隊が活動していることは十分知られている事実と強調。ただ、18日の空爆が起きた地域ではクルド人勢力とシリア政府軍の支配地との間で緊張が高まっていたことも認めた。