温暖化対策のパリ協定、米中が批准 発効へ前進

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握手するオバマ米大統領(左)と習近平・中国国家主席=3日、中国・杭州

握手するオバマ米大統領(左)と習近平・中国国家主席=3日、中国・杭州

杭州(CNN) オバマ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は3日、20カ国・地域(G20)首脳会合が開催される中国・杭州で、地球温暖化対策の新たな国際ルールとなる「パリ協定」の批准を発表し、それぞれ対策計画を国連に提出した。

温室効果ガスの主要排出国である米中両国の批准により、今後他国の参加も進むことが期待される。パリ協定の発効には世界55カ国以上の批准が必要とされる。

オバマ大統領は大統領権限により、米議会の承認を必要としない形で批准を決めた。習主席とともに計画を提出した後、「きわめて重要な取り組みだったと、歴史が審判を下すはずだ」と強調した。

これに続く習主席との会談で、オバマ大統領は中国による南シナ海への進出やサイバー攻撃、金融政策、人権侵害などに対して懸念を表明した。

オバマ大統領はこの日、現地時間の午後2時すぎに杭州入りした。中国とラオスを回る今回の旅は、大統領として最後のアジア訪問となる。11月の米大統領選以前に各国首脳へ向けて発言する機会も、これが最後だ。

オバマ大統領はトルコのエルドアン大統領、フィリピンのドゥテルテ新大統領とも会談する予定。エルドアン大統領は、トルコで7月に起きたクーデター未遂の首謀者として、米国に住むイスラム教指導者、ギュレン師の引き渡しを要求している。ドゥテルテ大統領は過激な発言で、米大統領選の共和党候補になぞらえ「フィリピンのトランプ氏」とも呼ばれる。

英国で欧州連合(EU)離脱が決まってからキャメロン前首相の後を継いだメイ首相とも、就任後初めて顔を合わせることになる。

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