シリア空爆で23人死亡、米ロが互いの停戦違反を非難

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空爆で新たな犠牲者が出るなか、米ロは停戦合意の違反を巡り非難の応酬

空爆で新たな犠牲者が出るなか、米ロは停戦合意の違反を巡り非難の応酬

(CNN) シリア東部のデリゾールが15日に空爆され、子ども9人を含む少なくとも23人が死亡、30人が負傷した。米ロは互いが停戦合意に違反したと主張している。

シリア人権監視団(本部・英国)によると、デリゾールの空爆に米ロのどちらが関与していたのかは不明。シリアでは米ロの合意で12日から停戦が発効したが、デリゾールは対象外だった。

空爆は4回にわたって行われ、特に避難所となっていた学校への空爆で多数の死傷者が出たという。

標的とされたのは、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が支配する地域だった。ISISの支配地域は停戦の対象から除外されている。

シリア人権監視団は今回の空爆について、停戦違反には当たらないとの見解を示しながらも、「だからといってISIS支配地域のシリア市民の血は価値がないというのか」と訴えた。

ロシア国防省は15日、米国が停戦合意を守っていないと非難した。米国主導の反体制派による住民攻撃が増えていると述べ、停戦発効から3日目で停戦を守っているのはシリア軍だけになったと主張。「ロシアによる合意履行の展望に関する米国務省や国防総省当局者の発言には当惑している」「米政府の意図は、自分たちの側の違反を隠すことにあるようだ」と批判した。

一方、米国務省のトナー報道官は14日、「双方による違反が見られる」と述べ、「引き続き状況を注視する」と話していた。

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