最大級のハリケーン、カリブ海を移動 周辺国に被害の恐れ
(CNN) 米国家気象局は1日までに、最大級の勢力を持つハリケーン「マシュー」がカリブ海を緩やかに進み、ジャマイカ、キューバ、ハイチやバハマに被害を及ぼす可能性があると警告した。
マシューは風速別に5段階に分けられるハリケーンの規模で言えば、最強の「カテゴリ−5」に9月30日夜までに成長。同気象局によると、大西洋上で発生したハリケーンでは2007年の「フェリックス」以来の大型としている。
先月29日の時点では「カテゴリー1」と観測されたが、同30日の午前中に「カテゴリー3」に指定後、さらに勢力を強めていた。
CNNの気象予報担当部門によると、マシューは2日夜もしくは3日にジャマイカ、ハイチやキューバ東部に接近する可能性がある。ジャマイカの気象観測当局者は上陸の恐れがあるとして、漁師らに対し小島から退去し、本土に戻るよう勧告した。
米ハリケーンセンターの責任者はマシューの勢力圏は来週にも米フロリダ州南部に到達する可能性があり、住民に対し食料などの備蓄を促した。同センターによると、ジャマイカで予想される総雨量は10~15インチ(約254~381ミリ)で、一部地域では最大25インチ(約635ミリ)の豪雨に見舞われる恐れがある。ハイチも南部や南西部での大雨が予測されている。
キューバにある米海軍のグアンタナモ基地はマシュー襲来により、同基地に乗り入れる米IBCエアウェイズの3日の全便が欠航となったと発表した。