70人救出の戦闘員を表彰、銃弾の中を防弾車走らす イラク
「ISISは車を貫いて私と車内の負傷者を殺そうと銃撃を続けた」といい、車は50発以上の銃弾を浴びて弾痕だらけになった。
アブドゥラフマーンさんはこの功績をたたえられてキルクーク知事から表彰され、50万イラク・ディナール(約4万円)の報奨金を授与された。報奨金を渡されたことは後になって気づいたといい、「知事から表彰されたことはうれしいが、イラク人ならだれもがすべき行為のために現金を渡すのは、私に対する侮辱だと思う」と不満を漏らす。
BMWからは、弾痕だらけになった車を新車と交換するという申し出もあった。しかしアブドゥラフマーンさんによれば、BMWは本社にこの車を展示したい意向だったことから、この申し出は断ったという。
車は修理して使い続けるとアブドゥラフマーンさんは話し、「私は英雄ではない。自分の国を犯罪者や殺人者から守りたいと思う普通のイラク人にすぎない」と話している。