モスル奪還作戦、警官姿の集団が住民殺害 アムネスティ報告
一部の男性は拷問を受けた後に射殺され、遺体は検視が行われることなく埋葬された。
アムネスティはモスル南部の村を訪れて証拠を収集したといい、「捕虜などの無防備な相手を故意に殺害することは国際人道法で禁じられ、戦争犯罪に該当する」と指摘。直ちに捜査する必要があると訴えている。
これに対してイラク連邦警察は声明を発表し、アムネスティが伝えた内容を否定。モスル近郊での市民殺害には一切関与していないと述べ、「モスル奪還の作戦において警察は市民にあらゆる手助けを提供してきた」と強調した。
アムネスティは今年5月にも、ファルージャ奪還作戦の最中に少なくとも16人の男性が「戦闘員」に射殺されたと報告。銃撃した男たちの一部は連邦警察の制服姿だったとしている。
モスル奪還作戦を巡っては宗派対立を懸念する声も出ていた。作戦にはイラクの歴史を通じて対立を繰り返してきた幅広い宗派や民族が参加している。