コロンビア墜落事故 原因は燃料切れか、現場で火災発生せず
(CNN) ブラジルのサッカー選手らを乗せたチャーター機がコロンビアの山間部に墜落した事故の原因を調べている当局者らは、機体が燃料切れを起こしていた可能性を検討していることが30日までに分かった。初期調査の状況に詳しい人物が語った。
同機の墜落現場では火災が発生しなかった。過去の例からみて、これは燃料がほとんど残っていなかったことを示唆している。
航空機のエンジンに燃料が供給されなくなる状況としては、燃料漏れや内部の着氷、ポンプやメーターの不具合、乗員のミスなど、いくつものケースが考えられる。ただ専門家らによると、民間航空機では通常、何重にもチェックが繰り返されるため、めったに起きることはないという。
コロンビア民間航空当局の責任者は、予備調査では電気系統が故障したとの説が浮上しているものの、燃料切れの可能性も否定できないと述べた。
同当局が公開した現場の写真には、斜面に散乱した破片の様子が写っているが、焼け焦げた跡はみられない。惨事のなかで6人の生存者が確認されたのも、火災が起きなかったためとの見方が強い。
調査チームは今後、現場から良好な状態で回収された飛行記録装置(フライトレコーダー)と音声記録装置(ボイスレコーダー)を解析し、整備や製造の記録を確認するなどして原因を究明する構え。機体を製造した英アブロ社からも、応援のチームが派遣されている。