タイで新国王即位、皇太子が「ラマ10世」に
プミポン前国王は国民の団結の象徴として、多くの国民から愛されてきた。
だが晩年、健康状態が悪化する中でタイ情勢は不安定化。選挙で選ばれたタクシン首相は2006年のクーデターで政権を追われた。
クーデターは14年にも発生。以来、軍事政権が新憲法の下で権限を強化してきた。
プミポン前国王は、あらゆる陣営にとって政治的正統性の源として君臨してきた。その役割の継承は容易ではないとみられる。
タイでは王位継承や王室に関する報道は、法律で厳しく制限されている。王やその家族を誹謗中傷すれば重罪に問われる可能性がある。