チェルノブイリ、新シェルターを設置 「石棺」老朽化で
(CNN) 1986年に史上最悪規模の事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で11月29日、爆発した4号機を覆う巨大な鋼鉄製シェルターが設置された。
原子炉を遮へいするために事故後すぐに作られたシェルター「石棺」は、老朽化による放射性物質漏れが懸念されていた。
新しいシェルターは、高さ約110メートル、幅約260メートル、長さ約160メートルのアーチ型の構造物。近くで組み立てられ、300メートル超を油圧ジャッキを使って所定の位置まで滑らせるという方式で設置された。
記念式典に出席したウクライナのポロシェンコ大統領は「多くの人が疑い、信じようとしなかったが、私たちはなし遂げた」と新シェルターの完成を祝った。
建設費17億ドルは、40以上の国や機関からの援助でまかなわれた。